MacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2013)
表題は製品の技術仕様のサイトへのリンク
- 使用の際は、Apple純正のTB2-Ethernetドングルと、TB2-IEEE1394ドングルを接続。
- オーディオ・インターフェースとしてEdirol FA-101を接続。16bit/44.1KHz固定。
- 現状、ArchLinux+XFce4をZenカーネルで使用中。CadenceでJack利用。
現在の状況
MacBook Pro 13inch 2013 Ratina
- CPU: i7 4558U @2.6Ghz
- Graphics: Intel Iris Graphics 5100
- Memory: 16GB
- Storage: SSD 500GB
- WiFi: 2.4GHz、5GHz
- Thunderbolt2 x 2
- HDMI x 1
- USB3 x 2
- BT: 4.0
このPCには、FireWire Audio Device を接続して、音楽再生と簡易DTM用途に使う予定。 そのため、Webの開発環境や事務作業用のソフトは導入しない見込み。 ただし、作業ログを残すためのツールやYouTubeを視聴するためのブラウザは導入予定。 WiFiも原則使わず、TB2-Etherの有線接続とする。
Ubuntuでいう build-essential のいわばArch版のようなbase-develパッケージと、後で漏れそうな必要ソフトをDLしておく。
sudo pacman -S base-devel git vim ffmpeg sox wget curl
Archの標準カーネルでも十分低レーテンシーを得ることが多いらしいが、念の為、汎用的な低レーテンシーカーネルの linux-zen を導入しておく。 linux-zen はプリエンプションモデルがデスクトップ用途に最適化されており、オーディオ用途でも比較的低レーテンシーを得やすい。
sudo pacman -S linux-zen linux-zen-headers
私の場合、GRUBではなく systemd-boot なので、GRUB用の以下の設定は不要
sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
systemd-boot の場合、新しいカーネルを入れると自動的にブートメニューに追加されることが多いらしい。しかし、私の環境ではZemカーネルの起動エントリーはなかった。 そこで、標準カーネルのエントリーをコピーして、Zenカーネルのエントリーを作成する。
# 私の場合 systemd-boot なので以下を確認
ls /boot/loader/entries
2026-02-19_23_47_38_linux.conf
# 標準カーネルのエントリーしかない
# 既存設定をコピーしてZenカーネルのエントリーを作成
cd /boot/loader/entries/
sudo cp 2026-02-19_23_47_38_linux.conf linux-zen.conf
# linux-zen.conf の内容を編集
sudo vim linux-zen.conf
linux-zen.conf の内容の編集箇所は以下のとおり
title の行: Arch Linux → Arch Linux Zen (識別用)linux の行: /vmlinuz-linux → /vmlinuz-linux-zeninitrd の行: /initramfs-linux.img → /initramfs-linux-zen.imgこの編集結果、私のlinux-zen.confは以下のようになった。
# Created by: archinstall
# Created on: 2026-02-19_23-47-38
title Arch Linux Zen (linux)
linux /vmlinuz-linux-zen
initrd /initramfs-linux-zen.img
options root=PARTUUID=3b670185-7aa1-4388-a0a6-ba393adfe167 zswap.enabled=0 rw rootfstype=ext4
これで次回の起動時に「スペースキー」や「↑↓キー」でZenが選べるようになる。
そして、sudo reboot -h now でリブートする。
デフォルトでZenカーネルが起動するように、/boot/loader/loader.conf を編集する。
sudo vim /boot/loader/loader.conf
# loader.conf
default linux-zen.conf
timeout 10
console-mode max
sudo pacman -S xf86-video-intel mesa
sudo pacman -S xfce4 xfce4-goodies lightdm lightdm-gtk-greeter
sudo systemctl enable lightdm
sudo reboot -h now
これで、XFce4のログイン・ダイヤログが表示されるはず。
XFce4の起動直後は、Ratinaのオリジナル解像度で表示されるので、かなり小さい。 ログイン後、WhiskyメニューのSettingsのDisplayで解像度を見やすいサイズに変更する。 96dpiのまま 1920x1200 に設定したが、この設定では文字が読みにくいので、Ratinaのオリジナル解像度の 2560x1600、144dpiに変更した。
幸い1万円ちょっとでモバイル・ディスプレイを調達できたので、HDMI接続した。こちらの解像度は2520x1680と微妙に違うが、作業面積の拡大は大きい。
XFce4のUIは英語のままだが、メモ取りのために、日本語入力環境を整える。
sudo pacman -S fcitx5-im fcitx5-mozc
インストール後、環境変数を設定する必要がある。
XFce4だと、~/.xprofile に書くのが確実だそうだ。
vim ~/.xprofile
# 記載内容
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
fcitx5 -d &
これでログアウトして再度ログインし、設定を有効にする。
このあたりは、Ubuntu でも同じだが、Fcitx5 configuration を起動して、mozcを有効にしなければならない。
Input Methodの Available Input Method: の中にある mozc を選択し← で Current Input Method に移動する。Ubuntuでは Only Show Current Language フラグをオフにしないと mozc は見えないが、archではオンのままでも言えた。
これで再度ログインすれば日本語変換が使える、と思ったがArchは甘くなかった。 変換モードにすると、いきなり豆腐文字。 日本語フォントのインストールが必要だった。
Noto-Font と定番の日本語フォントをいくつかインストールする。
sudo pacman -S noto-fonts-cjk noto-fonts-emoji noto-fonts-extra adobe-source-han-sans-jp-fonts adobe-source-han-serif-jp-fonts otf-ipafont
インストール後、Settings → Appearance → Fonts で Default Font を Noto Sans CJK JP Regular 12に、Default Monospace Font を Noto Sans Mono Regular 12 に設定した。
また、Terminalのフォントも、Edit → Preference で Use system font フラグをオンにした。
後にインストールする Obsidian で、使用するテーマによっては中華フォントの影響で、文末の、。の位置が行の中に来ることを避けるため、`/etc/fonts/local.conf' に対策しようとしたが、すでに対策済のlocal.confになっていた。
# local.conf
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<alias>
<family>sans-serif</family>
<prefer>
<family>Noto Sans CJK JP</family>
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>serif</family>
<prefer>
<family>Noto Serif CJK JP</family>
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>monospace</family>
<prefer>
<family>Noto Sans Mono CJK JP</family>
</prefer>
</alias>
</fontconfig>
Terminal のフォント設定で、思ったように日本語フォントが表示されないと感じていた。
ひょっとして、archinstall であまり意識せずに進めた Locale のせいかもと思い至った。
で、localeの出力結果を確認した。
locale
LANG=en_US.UTF-8
LC_CTYPE=en_US.UTF-8
LC_NUMERIC="en_US.UTF-8"
LC_TIME="en_US.UTF-8"
LC_COLLATE="en_US.UTF-8"
LC_MONETARY="en_US.UTF-8"
LC_MESSAGES="en_US.UTF-8"
LC_PAPER="en_US.UTF-8"
LC_NAME="en_US.UTF-8"
LC_ADDRESS="en_US.UTF-8"
LC_TELEPHONE="en_US.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="en_US.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="en_US.UTF-8"
LC_ALL=
がーん、LC_CTYPE=en_US.UTF-8 のままだ。
そこで、/etc/locale.gen に ja_JP.UTF-8 UTF-8 が有効か(コメントアウトされているか)を確認した。無効だったので有効化した。
その後、以下を実行して適用した。
sudo locale-gen
sudo localectl set-locale LANG=en_US.UTF-8 LC_CTYPE=ja_JP.UTF-8
# ログインしなおして確認
locale
LANG=en_US.UTF-8
LC_CTYPE=ja_JP.UTF-8
(以下略)
この対策の結果、Terminal のフォントは、今までIpaGothicと表示されていたものが IPAゴシックと表記されるようになったが、Noto-Sans-Mono-CJK-JP は出てこない。
また、この変更のせいか、もともとそうだったのかは不明だが、日本語入力時にインライン変換されず、[TABキーで選択] ダイヤログの前に日本語変換が表示されてしまう。後日対策方法を探る。
いつも使っている Flat-Remix の GTK Theme と Icon Theme をAUR からインストールする。
まず、yay を導入する。
sudo pacman -S --needed base-devel git
git clone https://aur.archlinux.org/yay.git
cd yay
makepkg -s1
cd ..
rm -rf yay
次に、Flat-Remix を yay でインストールする。(結構時間がかかる)
yay -S flat-remix flat-remix-gtk
あとは、Settings → Aooearance で Styleと Icons を選ぶだけですぐに反映される。
DAWの操作を知るには、YouTube動画の視聴が欠かせない。
また、不明点をAIに訊ね、結果をコピペするにも無ければ不便だ。
そのため、FireFox を導入した。
Chrome はプロセスを掴んで離さないことがあるので、導入を見送っている。
このPCからは積極的にメールを送ることもないので、ネットメールの使用を前提に、当面メーラーは導入しないことにした。(実際はThunderbirdをインストールしたのだが、完全に削除した。)
sudo pacman -S firefox
ObsidianのサイトからAppImage版をDL。そこに記載方法の通りに実行権を付与して実行するも、起動できず。
Arch では fuse2 なるものを導入しなければ、AppImage は動作しないようだ。
sudo pacman -S fuse2
Terminal からでも起動できるように、Obsidian を移動する。
mv Obsidian-*.AppImage ~/.local/bin/
chmod +x ~/.local/bin/Obsidian-*.AppImage
# PATH の確認
vim ~/.bashrc
# 以下を追記
export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"
# 反映
source ~/.bashrc
# 確認
echo $PATH
/home/[ユーザー名]/.local/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/local/sbin:/usr/bin/site_perl:/usr/bin/vendor_perl:/usr/bin/core_perl
さらに、Application Menu から起動できるように、設定ファイルを設置。
vim ~/.local/share/applications/obsidian.desktop
# obsidian.desktop
[Desktop Entry]
Version=1.0
Name=Obsidian
Comment=Markdown Knowledge Base
Exec=/home/fukio/.local/bin/Obsidian-1.11.7.AppImage %U
Icon=obsidian
Terminal=false
Type=Application
Categories=Office;Utility;
StartupWMClass=true
Thunar でネットワーク・ドライブに接続できるようにした。
# 必要なパッケージの導入
sudo pacman -S gvfs-smb gvfs-dnssd avahi
# Avahiサービス(自動検出)の有効化
sudo systemctl enable --now avahi-daemon
Ubuntu と違い、Archではsambaを導入してなくともネットワーク・ドライブに接続するには、smb.confが必要らしい。気持ち悪いが、やってみる。
sudo mkdir -p /etc/samba
sudo touch /etc/samba/smb.conf
# smb.conf に最小限のクライアント設定を記述
[global]
workgroup = WORKGROUP # 自分の環境にあわせて書き換え
server string = Samba Client
security = user
# ユーザー名が不明な場合にゲストとして扱う
map to guest = Bad User
# セキュリティ強化された現代の環境用
client min protocol = SMB2
client max protocol = SMB3
再起動、もしくはログインし直して有効化する。
とりあえず使えるようになったXFce4、ソフト類が少ないせいか他のPCので動作するUbuntu上のXFce4よりキビキビしているように感じる。
このPCに FireWire Audio Device を接続し、音楽再生ソフトやDTM関連ソフトをインストールし、設定していく過程は次投稿になる。
想像していたよりもずっと簡単だったので、その方法を画面キャプチャーでまとめる。 キャプチャーが容易なように、実機での作業ではなく、VM上での作業の模様を紹介する予定。
数ヶ月前、ネットオークションで古いが程度の良いMacBook Pro 13inch Ratinaを見つけた。
CPUはCore i7でメモリも16GB搭載、SSDも500GBあるとのこと。幸い、1万5千円程度で落札できた。
- 品名: Apple 2013 MacBook Pro 13 i7 2.8GHz 16GB 512GB
- 仕様
- プロセッサ: i7 2.8GHz
- グラフィックス: Intel Iris
- メモリ: 16GB
- SSD: 512GB
これ、最初に購入した人、相当な費用を払ったんじゃないかな。
BTも内蔵だし、WiFiも5GHzに対応してる。
なにより、CPU、メモリ、SSD全部オプションでベースモデルより良くなってるし。
Macはその昔、UMaxが販売していた互換機を入手してPerformerをインストールしてちょっと使ったことがある程度。興味はあるがソフト代がネックで購入できずにいた。
別にAppleの思想とか、制作分野で評判が高いことなどに魅かれた訳ではないが、漠然とした興味は持っていた。
しかし、MacBook Proの登場は違った。アルミだかマグネシウム合金だか知らないが、あの金属外皮の薄型、開いてすぐに使える、見た目もカッコいい、で憧れのPCだった。
落札したMBPは、表蓋のリンゴマークが光る世代。なんとバッテリーもまだ使える。Big Sur止まりであることも気にならなかった。というのも、MacOSは外付けSSDに移して塩漬けし、本体はLinuxBoxにしようと決めていたからだ。
結局、外付SSD、TB-Ethernetアダプター、TB-FireWireアダプター、FireWireケーブル、ショルダーケース、それにモバイル・ディスプレイなんかの追加投資の方が本体落札金額より大きくなった。
モバイルPCとして、Idea Pad S350を使っていた。 こちらは新品で購入したWindows11ノートでRyzen 7 4700U APUを搭載した価格の割に高性能なPCだった。 しかし、放熱が駄目で本体樹脂ケースが高熱で変形してしまい、電源ボタンすら押せなくなった。
そこに古いとはいえMacBook Proを入手したのだから、これに使い慣れたXubuntuをインストールしてモバイルPCにしようと考えるのは自然なことだった。
ところが、年金生活者である私にはモバイル・ノートを持ち出して行うような作業は無い。せいぜい喫茶店でSNSやネットニュースを眺める程度なのでiPhoneで十分。で、結局MBPは自宅でくすぶっている状態になった。
ずっと電源を入れてなかったので、数日前にXubuntuを立ち上げてシステムのアップデートを行った。で、再起動を促されたので、そうするとシステムが見つからない旨の画面表示が。それも、Ubuntuのメッセージではなく、どうやらMacBook Pro本体からのようだ。
うーん、これは苦労して修復を図るより、OSを再インストールしたほうが良さそうだと私の「長年の勘」が告げている(苦笑)。
考えてみれば、このMBP、もはやモバイル用途を考えなくていいんじゃないか、どうしても必要な時だけ持ち出せばそれで十分ではないかと考えた。自宅内には2拠点あるPCコーナーの中で、一方にはそれなりにちゃんと音が出せる、かつそれなりに本格的に音楽を制作できる環境がある。しかし、もう一方には、再生装置はあるがソースを鳴らす機材が不足している。だったらその不足を埋めるのにこのMBPを使おうと思い至った。
音楽再生兼DTM PCにするため、以下を目標にした。
そういう中、ネットで見たのは、Arch Linux が archinstall プログラムによって劇的にインストールが簡単になったということだった。こりゃ、試してみなきゃならない。というのも、Linux でオーディオ関連の設定情報を体系的に得るには、Arch Linux Wiki が一番だということだけは知っていたからだ。
Arch Linux は、私にとって長年鬼門であった。インストールしようとすると chroot あたりで必ず詰まる。 Arch で GUI を動作させることができれば、これを機会に Arch で音楽再生/DTM環境を作ってみようと決意した。
この続きは次稿以降の話しとなる。